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玉垣 庸一 TAMAGAKI Yoichi

岐阜県立岐阜高等学校
大学24回生(76.3卒、大学院80.3修了)
博士(工学)(98.3 千葉大学)
80.4 千葉大学工学部技術補佐員
83.4 同教務職員
89.2 同助手
98.6 同助教授

受賞

90 日本デザイン学会、研究奨励賞
「ベクトル空間におけるパラメトリック曲面群としてのカラーモデルの表現」に対して

所属学会

日本デザイン学会、日本図学会

■博士(学術)論文

「三色表色系に基づくCG色立体の研究」

■主な学術論文

1.商ベクトル空間としての色空間について――コンピュータグラフィックスのための三色表色系(1) ―― 、 デザイン学研究Vol.52 No.1、 pp47-54、 2005
2.三色表色系に対するユークリッド計量の導入――コンピュータグラフィックスのための三色表色系(2) ―― 、 デザイン学研究Vol.52 No.1、 pp55-62、 2005
3.平行投影行列によるフォンクリースタイプ色順応変換の拡張――コンピュータグラフィックスのための三色表色系(3) ―― 、デザイン学研究Vol.52 No.2、 pp1-8、 2005
4.HSVカラーモデルとオストワルト表色系の類縁性、デザイン学研究 Vol.54 No.3、 pp9-19、 2007
5.RGBディスプレイの色域に適用できる新たなオストワルト型カラーシステム、 デザイン学研究Vol.54 No.3、 pp19-28、2007
6.Tristimulus Matching for Color Management of 3D Computer Graphics、デザイン学研究 Vol.54 No.3、 pp29-38、 2007

■主な著書

海を渡った50sデザイン、1988、(分担執筆)
デザイン編CG標準テキストブック、(財)画像情報教育振興協会、1996、(分担執筆)


車両の印象(海を渡った50sデザイン) 1988

■主な研究

CGの陰影計算とカラーモデルを融合した新たな色立体

 3次元CGのシェーディングモデルと2次元CGのカラーモデルを結びつけた新たなCG色立体をいくつか考案した。右の図はそのひとつであり、HSVカラーモデルの等S面が玉葱のように入れ子のシェル構造となることから色玉葱と名付けたものである。
 図では一部を切除してあり、いちばん内側のシェルが無彩色の球面であり、内部は空洞であることが見て取れる。無光沢の拡散反射面と仮定したシェルを取り出し、一様な天空輝度分布の下に置いた場合を計算すると、各反射地点の相対輝度と高さが比例するようなシェードを得ることがわかった。色立体表面の反射率変化も組み合わせることによって輝度の平方根や立方根に比例した明るさ尺度を得ることもわかった。各色の輝度の絶対値を高さに比例させようとすれば、無彩色のシェルが最外殻となる不思議なかたちの色立体が得られる。

色玉葱、 色ニンニク、 色キャベツ、 色きのこ ――カラーモデルとシェーディングモデルの統合による色立体――、デザイン学研究 Vol.19-2、2012     

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