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鈴木 成治 SUZUKI Shigegi

 

静岡県立浜松北高等学校
大学11回生(1963.3卒)
63.4 鐘淵紡績株式会社入社    意匠研究所配属
65.7〜66.1 ナイロビ駐在員(1年6ヶ月)
73 ファッション情報開発課長
85 株式会社カネボウファッシ ョン研究所取締役
05.10 同上取締役退任
94.4〜07.3 日本女子大学非常勤 講師(家政学部被服学科)
01.4〜09.3 共立女子大学非常勤 講師(家政学部被服学科)

 

 工業意匠学科では平面デザイン専攻。 これからの社会は「女性の時代」になると考え、女性のためのデザインをテーマにしようと志した。 卒業後、鐘淵紡績株式会社に入社。 テキスタイルデザイン(服地デザイン)制作を行う。

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(左)シルクネクタイ: 1969  国内向、ドレス用(水玉変形ボーダー)デザインであったが、ネクタイ用として採用された。
(中)シルクスカーフ :1970 クリスチャン・ディオール  デザインは日本で制作し、パリディオール社で採用された。この年のディオール社のスカーフの中で、ベストセラーになった。
(右)デザイン画 「ブーケ」: 1969

 

 1960年代は、日本の既製服産業はまだ発展途上であり、流行は衣服のスタイルでなく、主に服地の柄、プリントデザインによって形成されていた。このころ、鐘紡は合成繊維の事業化を機に、プリントを世界的規模に拡販することを目指し、世界各地(パリ、ニューヨーク、香港、シドニー、ナイロビ)に情報 拠点を設置、デザイナーを駐在員として派遣した。

 1970年代、団塊世代の女性の社会進出が本格化し、いよいよ女性の時代が到来、日本の既製服産業も一気に開花する。そのためファション業界に商品企画の前提となるトレンド情報のニーズが高まった。  こうした潮流の下、1980年、新たに独立採算の関連会社「鐘紡ファッション研究所」を立ち上げた。  デザインを中核にしながら、ライフスタイル分析をベースにした「トレンド情報販売」、商品企画をベースにした「ビジネス提案」など、あらゆる角度からソフトウエアビジネス化に挑戦した。鐘紡はもとより、産地、業界、異業種、海外では台湾、韓国、中国などに対し、ファッショントレンド情報、ファッション企画、ブランドビジネス、スペシャリスト育成、会員制情報サービスなどを積極的に展開した。

 

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(左) 「竹」 (シルク地プリント):1964 繊維意匠コンクール(財)日本繊維意匠センター主催 銅賞受賞。  
(右) 「花園」 シルクプリント: 1970

 

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