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石崎 弘文 ISIZAKI Hirofumi

愛光学園高等学校

1975年 工学部工業意匠学科卒
1981年 ダイハツ工業株式会社
    デザイン部入社
現在 ダイハツ工業株式会社
デザインブロック担当理事
趣味 水泳・自転車(ロード)

ダイハツ オプティ 1992


合理性のミラに対して感性に訴求する新しい軽乗用として、オプティを追加。デザインコンセプト「MOVING ART」工芸品の様ないつまでも手になじむあたたかさをイメージしてコンセプトをムービングアートとした。永い生命力を持つスタイリングとすべく、小さい
車の古典的な手法をベースにロングライフデザインを狙った。前後にテンションを持つティアドロップシェイプはコペンで集大成となった。


スケッチは、開発スタートの初日に画いたもの(1989)

ダイハツ ムーヴ 1995


(左)開発初日に画いたもの (右)プロジェクト再開時に画いたもの

限られた軽自動車の制約の中で、次世代は全高を上げるしかないとトールワゴン計画をスタート(1990)。1993年デビューのはずが、経営判断でプロジェクトが中断。プロジェクト再開後、1995年に販売スタート(1ヶ月で45,000台の受注をうけた)。

デザインコンセプト「FUN TO USEのCASUAL BOX」見て乗って、そしてなにより使って楽しい車とすることをデザインの狙いとした。ウルトラコンパクトノーズとビッグキャビンを象徴的に表現したAピラーのキャラクターラインと、当時類例の少なかったハイマウントリアコンビネーションランプが大きな特徴。初期モデルはイタリアI.DE.A社エルコーレ・スパーダと共同作業による。

ダイハツ ネイキッド 1999


1997年、東京モーターショーモデルとして「ネイキッド」を提案。 好評につき1999年新軽規格のサイズに全面変更して量産化。

デザインコンセプト「NAKED」素材感を強くアピールした構築的なスタイリングで、男性的で気楽に使えるタフさを表現した。前後ドアパネルの共通化やヘッドランプ、ターンランプの共通化等安くつくる工夫も楽しく織込んだ新ジャンルの車。(NAKEDも私の命名)

ダイハツ コペン 2002

スケッチは当社チーフデザイナー山本叔弘の手による

1999年東京モーターショーにショーモデルとして提案。好評につき量産化決定。2002年発売。
デザインコンセプト「FFスポーツ」
量産アンダー(ミラ)のFFエンジンレイアウトを活用したティアドロップシェイプのスポーツタイプ。

初代オプティ以降追い求めてきたロングライフデザインをめざして安定感、親しみ深さを古典的な手法をベースとして表現し、若い人からシルバーまで永くつきあえるスタイリングとした。2002年デビュー以降現在6年を越えるが、いまだにフル生産(700台/月)が続き、ロングライフデザインは狙いどおり実現しつつある。


(左)グッドデザイン金賞受賞 (軽自動車初)  (右) ドイツレッドドット賞受賞

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