岐阜県立岐阜高等学校
千葉大学大学院工学研究科(72.3修了)
工学博士(88.4 東京大学)
74.06 千葉大学工学部工業意匠学科助手
88.07 同助教授
94.04 同教授
97.10 日本学術会議、人間と工学研究連絡委員会委員
98.01 文部省学術審議会専門委員
98.10 日本感性工学会理事
98.11 学位授与機構審査会専門
委員、造形工学・芸術工学部会主査
06.01 全国発明表彰選考委員会委員意匠専門部会副部会長
06.04 機械工業デザイン賞(日刊工業新聞社)、専門審査委員会代表
08.04 日本デザイン学会会長
12.04 大学評価・学位授与機構、日本技術者教育認定機構、認証評価委員会専門委員
13.04 千葉大学名誉教授
■材料開発・材料物性というハード的側面に留まらず、ハードとソフトの融合を目指し「材料計画」という概念を導入。 デザイン材料が有する各種物性値と感覚特性との対応関係を解明した一連の研究が、デザイン学における重要な方向性を提示したものとして日本デザイン学会賞を受賞。1990
■ 愛着の因果モデル
愛着発生の要因となる感性要素と、感性要素から派生する愛着感を特定し、愛着の因果モデルを共分散構造分析を用いて導出
デザイン学研究。2005
・プラスチックフィルムの劣化に関する速度論的考察、材料、Vol.21、309-314、1972
・障害者教育の教具開発に関する研究、デザイン学研究、No.19、3-36、1974
・Photo-oxidative Degradation of Polyvinyl Alcohol and Measurement of Thermally Stimulated Current, European Polymer Journal, Vol.16, 571-575, 1980
・Thermo-oxidative Degradation of Polyvinyl Formal and Measurement of Thermally Stimulated Current, European Polymer Journal, Vol.16, 577-581, 1980
・「デザイン」ということばの領域と規範の探求、デザイン学研究、No.42、102-152、1983
・表面性状の触温度感覚に及ぼす影響について、デザイン学研究、No.53、37-42、1985
・天然皮革と代替皮革材料の風合いの比較、デザイン学研究、No.53、43-48、1985
・乗心地の良いソフトバイクシート形状に対する設計方法の検討、デザイン学研究、No.56、19-24、1986
・ソフトバイクシートの乗心地と物性値との関係、デザイン学研究、No.53、25-30、1986
・材料感覚の変容と材料体験の関連性ーワラとプラスチックを対象として、デザイン学研究、No.57、5-12、1986
・Dielectric Properties of Thermooxidized Poly(vinyl Formal), Journal of Polymer Science, Polymer Physics Edition, Vol.25, 369-378, 1987
・Study on Thermal Behavior of Thermooxidized Poly(vinyl Formal), Journal of Polymer Science, Polymer Chemistry Edition, Vol.25, 369-378, 1987
・椀の感覚特性と形状構成要素との関連、デザイン学研究、No.72、83-90、1989
・生活用具としての椀の物理的特性、デザイン学研究、No.72、91-98、1989
・材料分類における要因の検討、デザイン学研究、No.83、83-90、1991
・材料選定のためのガイドラインの検討、デザイン学研究、No.83、91-98、1991
・音色イメージを考慮した信号音の操作特性、デザイン学研究、No.91、37-44、1992
・Ni-Ti合金の組成と熱処理が形状記憶特性に及ぼす影響について、材料、Vol.42、 1103-1108、1993
・強化繊維組成の違いによるハイブリッド効果の検討、デザイン学研究、Vol.40、No.4、43-50、1993
・材料物性値を推論するニューラルネットモデルの構築とハイブリッド効果の探索、
デザイン学研究、Vol.42、No.4、31-40、1995
・反復冷凍処理による[PVA-PAA]ゲルの構造について、材料、Vol.44、1047-1052、1995
・ゲルの伸縮挙動を利用したアクチュエータの可能性、デザイン学研究、Vol.42、 No.5、65-70、1995
・インタフェースとしての材料研究ー材料計画からのアプローチ、設計工学、Vol.39、No.6、202-207、1998
・材料技術と道具観の相互依存製に関する考察、デザイン学研究、Vol.47、No.6、 17-26、2001
・Design Guidelines for Environmentally Conscious Products with Consumers’ Behavior, The Science of Design, Vol.48, No.6, 95-104, 2002
・Haptic Evaluation on Malay Females’ Traditional Clothes in Kansei Perspective, KANSEI Engineering International, Vol.3, No.2, 23-30, 2002
・2次元フーリエ変換を用いたテクスチャ解析法によるメタリック塗装中の光輝材分散性評価、色材、Vol.77、No.1、7-12、2004
・愛着の発生に関わる因果モデルの構築ー人工物設計における質的転換を目指して,デザイン学研究、Vol.51、No.6、45-52、2005
・材料計画の枠組み、デザイン学研究、特集号、Vol.13、No.2、2-3、2005
・Shape and Form’s Characteristics of Japanese & Vietnamese Traditionally Daily Products, The Science of Design, Vol.56, No.3, 31-40, 2009
・韓国における高齢者福祉施設に関する研究動向に対する一考察、デザイン学研究、Vol.56、No.5、47-54、2010
・Study on Current Situations of Service Engineering Research and Necessity of Product Value Creation, The Science of Design, Vol.56, No.5, 65-72, 2010
・サービス・プロダクトデザインにおける価値共創について、デザイン学研究、Vol.57、 No.3、87-96、2010
・Conceptualization of Product Subjective Sustainability, The Science of Design, Vol.58, No.1, 1-6, 2011
・Approaching Product Subjective Sustainability―Comparative Analysis of the Lifecycle of Short- and Long-lived Products from the Viewpoint of Kansei Engineering, Design Principles and Practices, an International Journal, Vol.5, 1-28, 2011
・持続的発展に向けた価値の創造ー時間軸をデザインする時代、横幹、Vol.6、 No.1、5-8、2012
■ 工学博士 学位論文 高分子の劣化現象に関する基礎的研究 東京大学 1988
■ The levels of Kansei Items and their Structure from Product Lifetime and Lifecycle Points of View
Seyed Javad Zafarmand (IRAN)氏との共同研究
Design Principles and Practices, an International Journal,
COMMON GROUND, 2011
■ 受賞
81.3 33rd Internationalen Handwerksmesse München / EXEMPLA’81,
Highest Honor Prize
83.10 1st International Design Competition, Special Award
90.9 日本デザイン学会、学会賞「材料の感覚特性と物性値との対応に関する一連の研究」に対して
02.9 International Journal of Industrial Ergonomics, Best paper Award 「An Investigation into a Synthetic Vibration Mode for Humans」
02.11 日本デザイン学会、年間論文賞「Development of Pediatric
Polycentric Knee Joint from Materials Viewpoint」
09.12 EcoDesign 2009 (6th International Symposium on Environmentally
Conscious Design and Inverse Manufacturing), Best Paper Award
■ 第1回国際デザインコンペティション:テーマ[集]特別賞 1983
SOENFICOSY-Solar Energy Fish Conservation System(太陽熱利用の魚保存装置)
Sergio Rivera Conde (Mexico)氏との共同制作
[選評]類似の気候、経済的、技術的条件があれば、他の国でも利用できるもので、太陽エネルギーを使って、メキシコ国内の4つの漁港における漁獲物を保存するという重要な課題に対する解答は、その実用性、慎重な研究および社会的責任という面で高く評価された。なお、この作品を実現するための公的な援助が得られれば、との希望が表明された。
■ 主な科学研究費補助金
・感性情報データベースの構築とユニバーサルデザイン設計支援ツールの開発、2004-05年度
・Analysis of Product Subjective Sustainability through Kansei Engineering Approach, Grant-Aid for JSPS Fellows, fiscal 2009/10
・愛着に着目した設計方法論の構築、2009-11年度
■ 主な著書
・Developments in Polymer Degradation – 5, Oxidation of Polymers and Associated Thermally Stimulated Current, 149-191, Elsevier Applied Science Publishers, 1984
・デザイン事典、朝倉書店、2003
・かたち・機能のデザイン事典、丸善、2011
・工業デザインのための材料知識、日刊工業新聞社、2008
材料と生産技術に関する知識の入門書
記載内容をより深く理解するために、
「材料体験」を重視して編集
岩井正二氏(大学院2回生)と共著
■ 材料体験[survey]の一例(『工業デザインのための材料知識』より)
・ポリエチレンやポリプロピレンからできている製品を燃やして、その状態を観察してみよ
う。
・型跡(ゲート跡、割型のパーティングライン、突き出しピン跡)を確認してみよう
・みかんを包装してあるネットの作り方を考えてみよう。
・家庭用掃除機を利用して簡易シート成型器を作り、既存の形状を写し取って壁飾りを作っ
てみよう。
・割り箸に水を十分含ませた後、電子レンジで加熱して柔らかくし、曲げてみよう。
・ケント紙を用いてハニカム構造を作ってみよう。完成した構造体に物を載せ、その強さを
体感してみよう。
■ Developments in Polymer Degradation-5 (Elsevier Applied Science Publishers, USA) 1984
高分子の劣化現象に関する独創的研究成果を紹介する世界的啓蒙書
高分子材料の劣化現象を、反応過程で生成する各種カルボニル基に着目し、その挙動を速度論的観点から検証。生成カルボニルが熱刺激電流を増大させることを理論的に解明。